今日は娘の誕生日

今日はあーちゃん2歳の誕生日。

朝、車に乗りエンジンをかけたら、正面にある液晶に、お誕生日おめでとうございます、みたいな文言が現れいっしゅんで消え、ハイテク!と目が覚める。もっと長く表示されたらいいのにな、写真に撮りたかった。突然キリンジの『悪玉』が流れだす。この曲が産後ずっと、わたしのテーマソングで、車のなかで歌っては泣いていた。子を思う、ヒールのプロレスラーの父親が、親になった自分の心境にいちばん近かったのだ。破壊の神、シヴァよ。

近所の薬局で必要なものだけ買ったあと、取り置きしておいた、卵アレルギー対応のケーキを買いにいく。薬局には、あーちゃんをいつもかわいいと言ってくれる店員さんがいて、わたしはそれが嬉しい。子どもと暮らすようになり、世界(は、ちょっと大げさかもしれないけど世界)は自分が思っていたよりも、やさしいかもしれないと思った。お菓子屋では、すべての商品を握ろうとするので、はやばやと退散。数字のロウソクを買い忘れる。

あーちゃんは朝、産まれた。2年前のことを、まだありありと思い出せる。わたしはつわりのない体質で、体重の増加も基準ぎりぎり。病院に到着して2時間後に、あーちゃんが産まれた。子の体重は100グラムだけ基準にみたず、低体重児という言葉を、初めて知った。

乳児の頃の写真を見て、ぷくぷくの、薄毛の、お地蔵さまの、この子はどこにいってしまったんだろう?と思っていた時期があった。思えばそれは不思議な感覚で、いまはどの娘の写真を見ても、そこに娘がいることがわかる。

あーちゃんは夫にもわたしにも似ていない。

夫が出勤する前にプレゼントを渡す。汽車とわにのかたちになる積み木。喜んでくれたようで、一日中あそんでいた。わには「まに」と聞こえる。

誕生日の準備はこれくらい。ほぼいつもどおりの1日を過ごす。午前中はプールと称して、浴槽で娘をあそばせ、自分は半身浴するのが最近のお気に入りだ。

昨日も随分ぷりぷりしてしまい、今日くらいは、娘を怒らない日にしたいと夫と話していたら、「怒らなくてもいい日にしよう」と言われる。少し言い方を変えただけで、楽な気持ちになれた。夫はわたしよりも、言葉のセンスあるよな、と思うときが多い。危ないときは反射的に、こらっ!と言っちゃうし、夜は疲れて「ちょっと何しとるのっ(あ、怒らなくていいんだった)…かしら」とか、変な感じになってたけど。

からあげが食べたくて、仕事帰りの夫に、最近できた専門店で200グラム買ってきてと頼んだら、計4個だったのが衝撃だった。初めて専門店で買ったんだけど、大きめなんだね…。いっしょに食べようと、揚げないポテトフライを作ったのだけど、なかなか美味しくできた。

実家から、とてもわたしたちでは食べきれない量の、桶にはいった赤飯が届く…。これは祝福の気持ちだから、母には何も言わないでおく。あーちゃんが赤飯をほおばる写真を付けて、お礼のメールを送る。

夜、3人で記念撮影をしていたら、泣けてくる。米粉と豆乳クリームでできたケーキは思ったよりも甘かった。そして季節外れの苺の、酸っぱいことよ。かじるたびにふるえた。あーちゃんはケーキを3口くらい食べ、あとはフォークでぐちゃぐちゃにしていた。

楽しみに待っていた、ホロスコープの結果がメールで届き、「そうなんだ…」と初見では少し、いや結構、心が揺れる。けっきょく自分の言ってもらいたいことを、言って欲しかっただけなのか、俺は…みたいな気持ちにもなる。でも、実践的なアドバイスもあってかなり嬉しい。そこから自分がどう思って、どう行動していくか、しかないよね。じっくり読み解いていく。

(Tumblrより転載)