10月21日(日)

みんな朝寝坊。休日らしくていいなと思う。甘いものがこいしくて、フレンチトーストを作る(毎日お酒を飲む習慣がなくなったとたん、甘いものが食べたくなった)。

とくに予定もなく、娘も体調がよくなってきたので、三人でいつもの公園へ。雲ひとつない青空、あたたかな陽気。いつまでも外にいたくなるほど気持ちいい。こういう気持ちよさを、子どもができるまで知らなかった気がする。でも、あーちゃんが一歳になってすこし経ったくらいの、一年まえに何をしていたのか、すぐには思い出せない。外には出ていたはずなのに、こんな気持ちになった記憶がないのだった。ベンチに座って、コンビニで買ったスイートポテトを食べながら、夫がいれた珈琲をのむ。至福。

ふたりでブランコに乗っているところを、夫に見せたかった。このまえと同じように乗せて揺らしたつもりが、あーちゃんは「ちょっとむり」といって、すぐ降りてしまう。そのあと、夫といっしょなら乗った。いつのまにか、鉄棒に手がとどくようになったと思っていたのだけど、今日は初めてぶらさがった。

娘を寝かしつけたあと、あまりにも天気がよくて、いまなら、なんでもできるような気になってくる。近場の書店に、欲しい本の在庫があることをネットで調べ、行ってみようかと思ったけれど、けっきょくどこにも行かず、ありあわせの材料でキーマカレーを作りながら(BGMはジュディマリ)、昨日の日記を更新した。それだけで楽しかった。ただ、行きたいときに、行きたい場所へ行けるのだと思うだけで、甘やかな気持ちになる。自分の文章や形式に飽きが、とここで書いてから一転して、今日は日記がむしょうに書きたくなった。

夫と娘が入浴しているあいだ、ためしにアイフォンで、自分の声を録音してみる。すこし恥ずかしくて、おずおずと。ちいさなノートに書きだしてあった、武田百合子の随筆、『ほとんど記憶のない女』のさいしょに載っていた掌編など。ひそひそと話す、自分の声を聞いていると、幼いころに、初めて自分の声を聞いてとても驚いたことを思い出す。それが、自分に聞こえていた声と、あまりにちがっていたから。それは大人になっても、べつだん変わらないし、なぜなのかも、ちゃんと説明できないままである。