11月2日(金)

十一月になったとたん、消えたかぼちゃのおばけを、あーちゃんは探している。きっとすぐ、スーパーのなかや、だれかの家の玄関先が赤くなっていって、娘はサンタを知ることになるのだろう。かぼちゃのおばけ、まだいたっていいような気もする。

天気がいいだけで、こんなに気持ちのもちようがちがうのかと思う。けっきょく昨日も今日も、いつもの公園へ行った。さすがに行きすぎかと思い、夫から似たような雰囲気の公園をいくつか教えてもらったけれど、ここへ来てしまう。どんどん気温が下がっていくのをかんじるが、晴れた日の日中はあたたかい。昨日はおきにいりのチョコを持っていった。それだけで機嫌よくいられた。娘はやはり、家へ帰ろうとはしてくれないけれど。今週はほとんど毎日、おなじことをして過ごしていた。わたしの気持ちは一日でまったく変わってしまうが、表面ではおなじ。

ふたりでブランコに揺られていた。怖がらずに、また膝のうえに乗ってくれるようになった。雲ひとつない空に、三日月がぽっかり浮かんでいた。娘はねるまえに、『おつきさま、こんばんは』という絵本をよく読んでいたことから、月のことを「こんばんは」と呼ぶ。何回か休憩をはさみながら(結構つかれる)、せがまれるままに、ブランコに乗っていると、「ぼくのおともだち、こんばんは」(たまに自分のことをぼくと言う)とあーちゃんが言った。つづけて、「ぴーぴーちゃん、おともだち」とも。自然物がおともだち……と感動。じんわりしていたら、そのあとで、人間のおともだちも、めずらしく現れた。それも二組も! 一歳半と、一歳五ヶ月のお子さんとおかあさん。なんとなく、子どもだけで連れだって、すこし遠くにあるいていっても、なにも心配な気持ちがわかず、娘の背中をみまもることができた。

書きたいと、むしょうに思う。テーマが設けられた公募に応募してみようと思い、もう何年もまえに書いた掌編に手をくわえてみたものの、「陳腐」「表層的」という声が頭のなかで鳴りひびく。産後、こういった改稿して応募、ということを数回してきたけれど、限界みたいだ。新しく書きたい。一行だけ書いてみる。でもひらめきはまだ、浅い。

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