9月17日(月)

朝、家族で近所の公園へいく。気候的にやっと外であそべるようになった。晴れたとたん暑さが戻ったけれど、もう空気はちがう。広々として、ほとんど誰もいない公園。娘は思うまま走り、空を見上げてとんぼを見つける。わたしはこの時間がすきだったことを思い出す。

午後はひとり、美濃のエムエムブックスへ。CWのスミクロ色のワンピース(いっちょうら)を着ていく。服は半袖だけど、まぶたはレンガ色、ラインとマスカラも赤系にしようとして自分を止め茶系に、唇は今季買ったエトヴォスのブラウンレッドのリップをぐりぐり塗って(発色がシアーなので、オペラティントの赤をベースにした)、秋を意識する。準備しながら家をうろうろしていたら、あーちゃんから「バイバイ〜」といわれた。

似顔絵を描く笑達さんと、自然のものを使ったアクセサリーなどをつくる川井有紗さんご夫婦による展示が、いま美濃では開催中なのだが、今日は歌い手である、にしもとひろこさんの声にあわせ、有紗さんがライブペインティングする、というイベントに参加した。

ライブペインティングじたい、目にすることは初めてだったが、とてもすばらしい体験だった。まず有紗さんの登場から心を掴まれ、ずっと目がはなせなかった。こうごうしくて、女神だ、と思う。毅然とした、堂々たる姿。茶からはじまり、濃い緑、あざやかな赤、重ねられていくのは、最後に塗られた白以外、植物からつくられた色で、野になるぶどうの実そのものも使われていた。

場所も自然のなか、というか、福太郎さんが声のメルマガでもお話されていた、まだ完成していない小屋で、ときおり蝶やとんぼも呼ばれたように、あらわれた。夕方に近づくにつれ、小屋のなかを気持ちのいい風が、吹き過ぎていく。にしもとさんのまるで鳥がさえずるような声、ひとが出している音なのだろうか?と思ってしまった声も、ほんとうにすごくて、ライブというものの一体感を、あじわえた時間だった。絵が完成したあと、このイベントの題名が「もりのはなし」だということを思い出し、目の前で繰り広げられた世界がほんとうに、その題名のままだったことに驚く。

そして今日は、Twitterでフォローをし合っている女性と、そのかたが以前、主催したオフ会(体調不良でわたしは参加できず)に参加された女性と会うことができたのも、嬉しかった。マーマーガールから離脱気味、というより、その言葉を自分に当てはめてみることをやめてみたわたしだけど、普段なかなかできない、好きなものについてお話できるのは楽しい。とくに、いつもつぶやきや、すてきな絵を拝見していた女性に、Twitterではひんぱんに交流しているわけではないのだけど、「あなたはとにかく大丈夫だ」と伝えたくて(と書いてみると、何だかえらそうだな)、でも伝えられなかった気がするし、時間も足りなかった。

場所が観光地だから、お茶できる場所がどこも開いてなくて、鉄板焼きの煙がもくもくしている大衆食堂で、夏の終わりの冷やし中華を3人で食べた。わたしはしつこくふたりを駅まで見送って、街灯のない道の暗さにどきどきしながら、駐車場まで歩いた。方向音痴だけど、思ったより近くて何とかなる。耳のふちを蚊に食われていた。