5月21日(火)

とくに予定がない日。ずっとそれがわたしと娘のデフォルトだったのに、そしてそれに倦んでもいたのに、通園&通勤のはじまる来月からは、そうではないのだと思うと、ふしぎな気持ちになってくる。やっと、何かに急かされるようなかんじがしなくなった。心が軽い。

日中働くとなると、ご飯はいつ作るのだろう?という疑問がまずあったのだが、幸い出勤前に時間の余裕があるので、そこであらかた作ることになりそうだ。そんなことを想定しつつ、朝食後に夕食のあんかけ焼きそばのあんだけ作る。それと、あーちゃんの好きなピーマンのきんぴら。

料理をしているとき、娘は流しでコップやスプーンを使った水遊びに興じている。何回も水をだすことを要求されたりして(朝から晩まで、何かを要求しつづけるのが、子どもの仕事のような気がしてくる)、ふだんは苛立ちをかくせないのだが、なんとなく今日は対応できた。できるなら、怒ったり、叱ったりしたくないのだ。

母の日にもらったカーネーションの花束が、三日くらいで茎が溶けるみたいにくったり萎れた。暑さのせいだろうか。保育園の申し込みが終わった日、浮かれた気持ちで、スーパーで売っていた満開の芍薬を買ったのだが、これも三日くらいでごっそりと花びらが抜けおちて、禿げ山のようになってしまった。芍薬はまるで、小学校の頃に作ったピンクの薄紙の花みたい。嘘のようなボリュームだった。

花がないのがさみしくて、でもあまりたくさん欲しいわけでもなく、特売コーナー目当てにホームセンターへ行く。車窓から水田を見て、娘が「うみ!」と言った。二本で百円のすこしピンクがかった赤のガーベラと、五十円の多肉を水耕栽培用に買う。

ホームセンターへ行くと、まずはペットコーナーをぐるりと一周するのだが、今日は「あかいおさかな、みる!」と言う。足元を見ると、水槽から飛びだしてしまったのか、通路にちいさな赤い金魚が一匹落ちていた。もう死んでいるのかもしれないと思いながら、ふたりでじっと見ていたらぴちっと跳ねた。店員さんに伝えなきゃいけないやつだ、とやっと気づいたのと同じタイミングで、男性の店員がさっとこちらに近づいてきて、すばやく水槽のなかに金魚を入れた。このあと、わたしたちはずっとこの話題でもちきりだった。「おさかな、おちとったね」「落ちとった」「うごいとった!」「動いとったね。店員さん、助けてくれてよかったね」「たすけてくれた、よかったね!」

ガーベラを、四角いかたちのシンプルなガラスの花瓶に生けた。みるみる開いていく様子をみていると、やはりささやかなものでも、花は必要だと思う。夫が帰ってくると、あーちゃんはさっそく金魚の話をしていた。

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